コラム 2008年6月19日
![]() (院長) 内田 勝己 |
今回は、内田整体院ではどんなことをしているのか、です。
「どんなやり方なんですか?」などのご質問はとても多くいただきます。
せっかくそう訊いてくださったのに、なんだかうまく答えられないことが多いのです。大変申し訳ないことですが、一言二言で、こうやりますと言い切れるものなのだろうかと悩みます。電話の向こうで質問なさっている方の状況はいろいろです。たいてい身体的症状をお持ちになり、それ以外にもさまざまな悩みを抱えていらっしゃる。病院に通うのはもちろん、その他にもいいと言われるところには行きつくしている。そういう方に対して、私にできることはなんだろう。
「どんなやり方なんですか?」最初の出会いの質問で、私はいつも原点に帰るのです。
とはいえ、ある種の手順はありますから、それをご説明しましょう。
まず、お話をうかがいます。
次に、話し合いです。
ここまでで、終わる方もいます。次の整体術を施すよりも、しっかりお話した方がいいと思われる場合です。
整体術を施す場合ももちろんあります。整体術で主に使うのは、気功法のような、野口整体で言う愉気のような、手当と言ってもいいような、私流の方法です。他でも似たような方法を行っている方もあろうかと思いますが、一応、私、内田流と言っておきます。骨をポキッとやるやり方や、マッサージのようなやり方ではありません。
で、整体術が終わりますと、またお話です。ここでのお話は、始めのお話と整体術の際に身体から読み解いた情報を交え、この後、どうして行くかの対話が中心になることが多いです。
以上が、通常の一回の流れで、このまとまりをセッションと呼んでいます。これを必要に応じて回数を重ねて行きます。セッションとセッションとの間隔は、はじめのうちは短く、様子を見ながら徐々に長くすることが一般的です。そして、最終的には来たいときに来てください、となります。
だいたいこんな感じなのですが、整体術よりも話すことを大事にしているなんて、ずいぶん面倒くさいことをするんだなと思われた方が多いかもしれません。
そうですね、こんな段取りでは人数をこなせません。ご紹介でいらっしゃる方や、家族みんなが通ってくださる方などとても多いのですが、それぞれの話の内容はたとえその方の家族であっても漏らさないよう注意します。また、待合室がありませんから、クライアントさん同士が重ならないよう時間間隔を充分あけます。こうして、なるべくプライバシー保護に努めています。ですから、面倒くさいと言えば、めんどくさいかもしれません。それでも、こんな風にしている理由は、見方を変えてみることに挑戦しているからです。
見方を変えてみる。
たとえば、痛み。いやなものです。不快です。どうにかしたい。もしこのまま治らなかったら、いや、今よりもっとひどくなったら。そう考えたら、いやでいやで、怖くてしかたない。
そこでたいていお医者さんにかかる。医師の見方を取り入れるわけです。この段階で治れば、言うことなしです。でも、残念ながら思ったような成果が得られないこともあります。そこで、別のところへ行ってみる。つまり、別の見方をしてもらいに行くわけです。そこで成果が得られるかどうか…。
ここで着目していただきたいのは、成果が得られるかどうかではなくて、痛みを悪いものであって退治しなければいけないという見方で、すべてが動いているということです。痛みの出ている膝だの、腰だの、肩だの、頭だのを切り捨ててしまいたいとおっしゃる方さえいらっしゃいます。
でも、ちょっと待ってください。いやでもなんでも、その痛みは他の誰かが作り出したのではなくて、痛みで悩んでいる方自身が作り出しているということです。
そんな馬鹿な、なにを好きこのんでわざわざ痛い思いなどするものか。
わかります。わかります。わかりますが、いやだと思い続けても痛いのなら、少しの間だけ見方を変えてみませんか? 泣いている赤ん坊をうるさいなあと思い続けるより、赤ん坊は何を望んでいるのだろうと眺めるように。いやな痛みだけれど、何か言いたいことでもあるのだろうか。ちょっと優しい気分でそんな風に見てみませんか? お医者さんにかかりながらだって、そんな風に見ようとすることはできますよ。
そういえば、上司がかわってから仕事がやりにくいんだよな。
そのころからかな、腰が重たくなったのは。
そういえば、最近夫婦仲が悪いの。
そのころからかしら、首が凝っちゃって。
そういえば、また、母と喧嘩したっけ。
そのころから肩が痛むような気がする。
そういえば、…。
たくさんのそういえば。まるで、机の引出しに丸めて詰め込んだゴミのように、心の隅に丸めこんだ思い。見て見ぬふりはケッコウ努力のいるものです。見ないんだったら捨てればいいのに、捨て切れないのは、怖いからでしょうか。それとも宝物をいっしょに丸めこんでしまった可能性があるからでしょうか。どちらにしても、ちゃんと分別して、宝物をみつけて利用して、残りかすは清掃局に持っていってもらえばいいんです。そうすれば、心が楽になります。心が楽になれば、身体が楽になります。
そういうけれど、思い当たるものはないんだけど。
もっと深いところからの呼びかけかもしれません。魂とか宇宙とか…。
一人の人を見るとき、いろんな見方、見え方があっていい。そして、これが内田の見方です。目指すのは、楽な身体と、愛にあふれる自由な心。
最後にお断りを一つ。心に目を向けてお話すると、言葉の使い方などから勘違いなさる方がまれにいらっしゃいます。内田整体院は、どの宗教団体とも関係はございません。念のため!

